オリンパス最上位機種「EVIS X1」
自由が丘消化器・内視鏡クリニックでは、オリンパス最新・最上位機種である内視鏡システム「EVIS X1(イーヴィス エックスワン)」を、目黒区の医院では最も早く導入しました。
内視鏡分野で世界をリードするオリンパス社で、8年ぶりのフルモデルチェンジをはたした最新の内視鏡システムとなります。
「EVIS X1」には、 NBI(Narrow Band Imaging)、TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、RDI(Red Dichromatic Imaging)、EDOF(Extended Depth of Field)など、最新のテクノロジーが搭載されています。
検査効率向上を目指した新機能を搭載
次世代内視鏡システム「EVIS X1」には、内視鏡検査による病気の早期発見・早期診断・低侵襲での治療を目指した様々な機能が搭載されています。
早期の消化器がんなどの微細な病変を短時間のうちに発見できるオリンパス社独自の技術により、精度の高い検査・処置が可能となっています。
① NBI(Narrow Band Imaging)
消化器癌の早期発見・拾い上げにおいて必須のテクノロジーです。
NBIはVioletとGreenの狭帯域光を用いて粘膜表層の血管走行や表層微細構造を強調する機能があります。
がんは、多くの栄養を横取りする性質があり、新生血管と呼ばれる新しい血管を作り出すなどして周囲の正常組織から血液を多く取り込みます。NBIは赤血球に含まれるヘモグロビンに強く吸収されるViolet (415nm)、Green(540nm)の 狭帯域光を用いることで、周辺粘膜や血管とのコントラストを生成できるため、粘膜内の血管を強調して鮮明に映し出すことができ、がんが発見しやすくなります。
更にNBIを用いた拡大観察を追加することで、血管・表層のパターンが詳細に表示され、質的観察・量的観察に役立ちます。
② TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)
通常観察では発見することが難しいような色調や構造の変化も強調して映し出すことで、観察性能の向上が可能となっています。TXIを使用することにより、炎症や腫瘍性病変の視認性が向上します。TXIは、「明るさ補正」「テクスチャ―(構造)強調」「色調強調」を最適化させて、スクリーニング検査に技術革新をおこすと期待されている機能です。現在様々な先進施設で、TXIによる病変の拾い上げ能についての研究が進行中です。
③ Extended Depth of Field:EDOF
EDOFは、近距離と遠距離の2つの焦点を同時に取り出して、合成する技術です。この技術が搭載されている内視鏡システムは、「EVIS X1」が世界初となります。心臓の拍動や消化管の蠕動運動などのわずかな動きも、EDOFであれば幅広い範囲で明瞭な画像をリアルタイムに得られるので、短時間で精度の高い検査が可能です。
④ Red Dichromatic Imaging:RDI
光デジタル技術で深部組織のコントラストを形成する機能です。3色(緑・アンバー・赤)の狭帯域光を照射させてヘモグロビン吸収率や反射率の違いにより従来の内視鏡システムでは難しい深部血管などの視認性が向上しました。また、消化管の出血で視野が妨げられた場合も、迅速な止血処置ができるので安全に効率よく短時間で検査を行うことができます。