社会生活が排便状況によって制限されたり、トイレの場所ばかりに気を遣ったりする患者さんの場合、状態に応じて、治療で介入していく必要があります。
現在の世界的な診断基準は、Rome Ⅳ基準が用いられており、「最近3か月の間において、平均1週間に1回以上続く再発性の腹痛で、1排便に関係する、2排便頻度の変化と関連する、3便の形状(外観)の変化と関連する、のうち2つ以上認めるもの」と定義されています。
さらに、症状によって便秘型、下痢型、混合型、分類不能型などに亜分類されます。
10%くらいの方がこの疾患であるとされており、女性の方が多く、年齢とともに減少する傾向があります。(つづく)