医院名:医療法人社団侑思会 自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

医療情報

2020.01.06

腸管子宮内膜症①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

腸管子宮内膜症は、主にS状結腸・直腸の腸管壁に、子宮内膜様の組織が増生する疾患です。
症状としては月経痛、排便痛、下血などを呈し、
それらの症状は初期には月経周期に一致しますが、進行すると月経とは無関係に発現します。

大腸内視鏡では、粘膜下腫瘍様の壁外性の圧排所見がみられ、粘膜面に発赤、出血、びらんを呈することもあります。
臨床的には、大腸癌や他の粘膜下腫瘍との鑑別が問題となります。

治療は薬物療法と手術療法があり、軽症例では薬物療法(ホルモン治療)が第一選択となります。
ただし治癒するわけではないため、再発する例があり、薬物療法で症状が改善しない例や、閉塞症状が高度な例、
悪性疾患を否定できない例などでは手術となる場合があります。

以下の症例は、当院で経験されたS状結腸の腸管子宮内膜症の一例です。
病変部およびその周囲には内膜症によるひきつれがみられます。

院長 岡田和久

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