潰瘍性大腸炎については、当院ホームページにも疾患概要をご説明させて頂いておりますので、あわせてご参照ください。
https://www.jiyugaoka-gc.com/ibd/
潰瘍性大腸炎の治療薬のひとつにリアルダという5-ASA製剤があります。
リアルダはpH応答性コーティング、multi matrix technologyという技術で、
小腸では錠剤が崩壊せず、内部の有効成分が盲腸から直腸まで大腸全域にわたって持続的に徐放されるように設計されています。
以下の症例は当院で経験された潰瘍性大腸炎(全大腸炎型)の症例です。
この症例では下血、下痢といった症状や、内視鏡で認められた炎症所見が、内服薬のみで比較的速やかに改善しました。
前段には治療前の様子、後段には治療後の様子をお示しします。
後段の画像では、治療後の粘膜治癒が得られた様子や、リアルダ錠が盲腸で崩壊し、肛門側にかけて薬剤が徐放されている様子がわかります。
治療前
治療後
院長 岡田 和久