serrated polyposis syndrome (SPS) は、SSLが多発する症候群をいいます。
以下の3項目のいずれかが該当すればSPSと診断されます。
1.S状結腸より口側に5個以上の鋸歯状ポリープがあり、そのうち2個以上が10mmを超える
2.S状結腸より口側に鋸歯状ポリープがあり、1親等以内にSPS患者がいる
3.大きさに関係なく20個以上の鋸歯状ポリープが大腸全体に分布している
SPSは高頻度に大腸癌を合併することが報告されています。
まだサーベイランス法は確立されていませんが、このような方は厳重な定期的検査が必要と考えられています。
以下の症例は当院で経験されたSPSの症例です。
この症例では20個以上の鋸歯状病変が大腸全体に認められました。