アニサキスは主に胃に感染し、日常診療においてよくみられますが、時に小腸や大腸にも感染します。
腸アニサキスは劇症型が多いとされ、発見契機として腹痛が 64%と最も多く、無症状で偶発的に発見されるケースは 23%と比較的少ないものとされています
(アニサキスは刺入部位を問わず、強い腹痛などの症状がでる場合もあれば、無症状のときもあり、反応は人により異なります)。
以下は、大腸内視鏡検査でアニサキスが確認された例です。上行結腸の粘膜に刺入していました。
大腸アニサキス症の集計では、病変部位は、上行結腸、横行結腸、盲腸の順に多く、右側結腸に多いことが報告されています。