胃腸疾患には全身疾患に伴うものがあります。
以下は全身性強皮症(Systemic sclerosis:SSc)に伴う逆流性食道炎です。全身性強皮症(Systemic sclerosis:SSc)は、皮膚や内臓が硬くなる変化を特徴とした膠原病です。SScでは、食道の筋層が障害されることによる蠕動障害がおこるため、高頻度に逆流性食道炎を合併します。
SScに合併したGERDは薬物療法を行っても難治性のことがありますが、内視鏡所見と症状が必ずしも一致しない症例もあると報告されています。
以下は、SScに合併したGERDです。自覚症状はありませんが、胃食道接合部のびらん・発赤が顕著です。
院長 岡田 和久