胃静脈瘤は、胃の壁内にある静脈が異常に拡張した状態をいいます。
胃静脈瘤は肝硬変による門脈圧亢進症などにより、食道静脈瘤と合併して発生することが多いのですが、膵炎や膵がんなどによる脾静脈の狭窄や閉塞によっても発生することがあります。病態が進むと静脈瘤から出血する可能性があるため、原疾患の治療とともに経過観察や治療が必要となります。
以下は膵疾患により生じた胃静脈瘤の1例です。食道静脈瘤の合併は認めませんでした。
院長 岡田和久