ピロリ菌の除菌後は、胃がんが発生しないと誤解されている方がおられますが、その後の累積発がん率は除菌しなかった場合と比べて統計的に1/3程度に抑えられはしてもゼロになることはありません。そのため定期的な経過観察が必要となります。
また除菌後胃癌は一般的に平坦・陥凹型が多く、色調変化に乏しいため視認が難しいとされています。
以下の病変は当院で経験された3-4mm大の除菌後胃癌です。除菌後の定期検査で発見されました。
このような病変は通常観察では認識が難しく、色素散布や画像強調などの操作により視認しやすくなります。