食道の顆粒細胞腫は schwann細胞由来の腫瘍で、中年男性に多く、無症状のことが多いとされています。
下部・中部食道に好発し、多くは 20mm以下で、外観は大臼歯(いわゆる奥歯)様と表現されます。
全体の約5%が悪性ですが、大部分が良性で発育は緩徐であり、小さいものでは経過観察が可能です。
10mmを超えるものについては悪性例があることから、積極的な内視鏡治療が考慮されます。
院長 岡田和久